彼はコーヒーショップの前に陣取った。毎日毎日、同じ場所。ただ眺めている。つきまとうわけでも、追いかけるわけでもない。ただ、すべてを受け止めている。
女たちが通り過ぎる。背の高い人、低い人、にぎやかな人、物静かな人、着飾った人、ラフな人。関係ない。彼にとっては、ひとり残らず何かを持っている。リズム、輝き、歩き方に宿る物語。
えり好みはしない。裁きもしない。ただその場の空気に身をゆだね、ただ見惚れている。美しさはどこにでもある。見方を知っていればいいだけだ。
世界は回り続け、通りは動き続ける。Butt Boy はそこにいる。眺め、うなずき、すべてを吸い込んでいる。








