かつて恋人がいた。そして彼女にはZAKがいた。
彼女がいないとき、ZAKの面倒を見るのは私だった。通りを見せ、外の世界のリズムを教えた。走り、ぶつかり合い、街を駆け抜けた。夏が焼けつくと、彼は湖に飛び込み、私もあとに続いた。私たちは泳いだ。重さもなく、言葉もなく。
けれど愛は移ろい、壊れ、すり抜けていく。彼女はもういない。そして彼女と一緒に、ZAKも。もう一緒に走ることも、陽を浴びた毛並みの温もりもない。
愛は、ただ去っていくだけじゃない。あなたのかけらを一緒に持っていく。ZAK、どこにいても。自由に走れ、金色のままで。君は愛されている。いつまでも。




